今回はやっとメインのギアである板・ブーツ・ビンディングそしてウェアについて解説していきます。
誘われて行った時はレンタルで済ませていたけど続けられそうだから道具を揃えてみようかなと思った時、ちょっと早く始めたばかりの友達から、或いは店員さんの言われるがままに高いアイテムを買わされないようそれぞれで気を付ける事を解説します。
板・ブーツ・ビンディング3点セットのすすめ
初心者の人であれば、スポーツ用品店(ゼビオ・ヒマラヤ・アルペン・スポーツオーソリティ等)で売っている3点セットで十分です。
私も最初は3点29800円のセットから始め、最初の2年はこれで過ごしました。
初心者こそ良い道具をという人もいますが、道具にお金をかけるよりもその分滑りに行ってうまくなった方が絶対かっこいいですし、スノーボードがより楽しくなります。
この後説明する注意点を守れば、3点セットだからグラトリができないとか、〇〇ができないとかいった事は基本ありません。
ブーツ
必ず実際に試し履きして買って下さい。
普段履きの靴とブーツのサイズ感はまるで別物ですし、同じメーカーでもモデルが違えばかなり履きやすさが変わってきます。
- かかとがしっかりフィットしているか?
- つま先がブーツと当たっていないか?
- 小指の付け根外側がブーツと当たっていないか?
この3つのポイントは必ずチェックしてください。
最初のうちは、固いものは絶対選ばず、柔らかめのブーツを選ぶようにしてください。
ブーツケースがサービスで付いてくるお店を選ぶとなお良いですが、無ければ100均等で大き目の袋を購入してください。
板
お待たせしました。
誰しもが憧れるMY板ですが、細かく語りだすとかなり長くなるので、以下の点を守ってください。
3点セットは基本これを満たすように作られているので、数字だけ見て購入しても問題ないケースがほとんどです。
柔らかめ(ソフトフレックス)(但し、適正体重の記載がある場合はそれに従う)
かなり簡単な説明になりますが、スノーボードでカービングをして曲がっていく時、板がたわんでエッジの部分が雪面に引っ掛かる事でその範囲の向きが少し変わり、それが連続して発生する事で板全体の向きが変わっていきます。
上級者になると固い板でもうまく体重を加重する事で板をたわませて曲げていきますが、初心者のうちは適切な加重ができないので、まずは柔らかい板を選ぶ事で操作しやすくなります。
板の適正体重に対して重すぎると、意図しない接雪をして板が安定しなかったり、逆に軽すぎると板が接雪せず曲がりづらいといった事が発生します。
迷ったらやわらかめを選んでください。
長さは身長マイナス15~20cm程度
板を立てた時に自分の顎先から口あたりにくるような長さの板を選んでください。
私や私の友人は身長169~172cmで、152cm~154cmを使用しています。
ブーツがはみ出ない幅
ブーツが板からはみ出ているとドラグと呼ばれる現象が発生します。”ドラグ”とは、板が傾いたときにブーツが雪面に当たってしまい滑走の邪魔をしてしまう現象です。
フラットキャンバーorハイブリッドキャンバ無ければノーマルキャンバー
昔は、初心者はノーマルキャンバーに乗れと言われていて、私もノーマルキャンバーでずっとやってきましたが、おすすめはフラットキャンバーかハイブリッドキャンバーです。
よりエッジが接雪しやすいので、選べる資金力があるのならフラットキャンバーかハイブリッドキャンバーを選んでください。
ツインorディレクショナルツインはどちらでも可
ビンディングとビンディングの中間の位置に対して、端っこまでの長さが同じなのがツインチップ、右側(後ろ側)が少し長いのがディレクショナルツインです。
どちらの形状でもビンディングの位置調整で前後端までの長さを同じにできるのでどちらでも良いですが、より調整しやすいので選べるならツインの方を選んでください。
ビンディング
4×4と呼ばれている4つのボルトで締め付けるタイプのビンディングを選んでください。
基本3点セットについているものは大差ないので、デザインで選んでも構いません。
ウェア
昔はつなぎのイメージでしたが、現在は基本セパレートタイプです。
スポーツ用品店へ行けば上下で2万円ぐらいでしょうか。私が買った時は1番安い上下で1万円のもので滑っていました。
上下セットアップじゃなくて良い
上限セットをついつい選びたくなりますが、自分のセンスに従って上下が別のブランドを着ていても大丈夫です。たとえあなたのセンスが絶望的だったとしても、みんな他人の滑りは気にしても他人のウェアなんて気にしないのでgoing my wayで好きなウェアを着て楽しんでください。
ビブパンツ
世界的に有名な配管工の兄弟が来ている、オーバーオールとも言われるウェアのパンツです。
初心者の頃はよく転び雪が中に入って湿ってくるのですが、これの良い所は雪が腰の部分から入ってきづらいところです。
少しお高いので、もし安く売っているのならこれをおすすめしたいです。
つなぎ
正直つなぎはご自身の好きなデザインであれば良いのですが、機能的にはまっっったくおすすめできません。
まず、脱ぎ着が圧倒的にしづらいところ。外で着替える時、かなりの確率で雪や泥でぐちゃぐちゃのところにつなぎが付いてしまいます。
また、トイレに行って個室に入った際上から下まで脱がないといけないので、もしトイレが外だった場合とんでもなく寒い思いをします。
そして、滑った後すぐに暖房のついた休憩所で休憩をしようとすると熱くてかないません、そんな時上下別だと上のウェアのジッパーだけ開けたりといった事ができますが、上をすべてはだけさせないといけません。
どうしても着たいという強い思いが無いのであれば、一生着なくても良いウェアです。
どこで買うか?
スポーツ用品店
初心者のうちはスポーツ用品店(ゼビオ・ヒマラヤ・アルペン・スポーツオーソリティ等)が圧倒的におすすめです。そこそこリーズナブルですし、行けば必要なアイテムが全て手に入るので迷う事がありません。
私が以前書いた記事のように、1円でも安く抑えたいというのでなければ、店員さんに相談もできるスポーツ用品店でまとめて購入がおすすめです。
オンラインショップで買う際の注意点
ヒマラヤやアルペンなんかはオンラインショップがあるのでネットで購入できるのですが、最初は実店舗を圧倒的におすすめします。
特にウェア、ブーツ等はサイズ感が私服と全く異なるので、店員さんのアドバイスを受けながら購入するのが無難です。
1度購入したものを再度購入する場合はネットでの購入も良いと思います。
まとめ
スノーボードのメインのギアであるブーツ、板、ビンディング、ウェアについて解説しましたが、少しお高くても自分の気に入ったものを買いたくなる気持ちはよく分かります。
ですが、1回滑りに行くだけで何万円もかかるので、その道具にかけるお金を1回でも多く滑る事に使った方が、上達して結果的に楽しいスノーボードライフを送れることになると思います。
自分で、「あれができるようになったら板を買おう」「10回滑ったら板買ってみよう」と決めて通い、上達してから自分の滑りに合った高いギアを使えばありがたみもよく分かると思うので、まずはなるべく安く道具を揃えてスノーボードをめいっぱい楽しんでください。
この記事にない小物類については、以下の記事を読んでみてください。
それではまた!